「研究活動」カテゴリーアーカイブ

SPSP2018で発表

2018年3月1日(木)~3日(土)に開催された2018 Annual Convention of Society for Personality and Social Psychologyで2件の研究発表を行いました。1つは、神戸学院大学の毛 新華先生、遼寧師範大学の胡 金生先生との共同研究で、葛藤状況のコミュニケーションにおける日本人と中国人の比較を行ったものです。もう1つは、大阪経済大学の藤原健先生、東京未来大学(現・北星学園大学)の大坊郁夫先生との共同研究で、シンクロニー特徴とその関係形成に果たす役割を検討したものです。

Masanori Kimura, Xinhua Mao & Jinsheng Hu (2018). Experimental Study of Interpersonal Conflicts and Management
Strategies in Collectivistic Cultures: Comparison between Japanese and Chinese People. 2018 Annual Convention of Society for Personality and Social Psychology, Atlanta, GA, USA. (3/3/2018)

Ken Fujiwara, Masanori Kimura & Ikuo Daibo (2018).  Impact of Rhythmic Properties of Synchrony on Bonding Between Individuals.  2018 Annual Convention of Society for Personality and Social Psychology, Atlanta, GA, USA. (3/1/2018)

山形県モデル通信指令専科教育授業で講師担当

2018年3月13日(火)山形県総合研修センターで行われた、山形県モデル通信指令専科教育授業で、泉州南広域消防本部の大西保氏と講師を担当しました。授業プログラム全体は4日間に渡る内容で、そのうち初日午前に「通信指令コミュニケーション総論」を担当しました。119番通報における通報者と通信指令員のコミュニケーションを理解する枠組みとして心理学の観点から解説しました。

木村昌紀・大西 保  (2018). 通信指令コミュニケーション総論 山形県モデル通信指令専科教育授業 於: 山形県総合研修センター (3/13/2018).

通信指令シンポジウムで座長を担当

2018年2月17日(土)帝京大学で開催された、通信指令シンポジウム「ことばで命をつなぐ」で座長を担当しました。本シンポジウムは、総務省消防庁 消防防災科学技術研究推進制度「通報内容からの心停止および多数傷病者の察知と対応に関する研究」の助成を受けて行われました。

芳賀 繁 (2018). 失敗の心理学 ー通信指令がおかすヒューマンエラーのメカニズムと安全マネジメントー (講演: 芳賀 繁/座長: 木村昌紀) 通信指令シンポジウム「ことばで命をつなぐ」 於: 帝京大学 (2/17/2018).

大阪府立消防学校での研修講師を担当

2018年2月9日(金)大阪府立消防学校で行われた、第113回特別教育通信指令研修で、泉州南広域消防本部の大西保氏と研修講師を担当しました。119番通報の通信指令員の方を対象に、通報者と通信指令員のコミュニケーションについて心理学の観点からお話しました。

木村昌紀・大西 保  (2018).  緊急通信の心理学 ー通信指令業務教育における心理学の導入ー  第113回特別教育通信指令研修 於: 大阪府立消防学校  (2/9/2018).

13名の研究室メンバーが卒業しました。

2018年3月16日、13名の研究室メンバーが卒業しました。それぞれの関心に基づいて精力的に研究し、論文を書き上げてくれました。新天地での活躍と、皆さんの健康を祈っております。

藤井 菜穂 (FUJII Naho)  「服装の類似性が対人魅力に及ぼす影響」

甲谷 由希 (KANGAI Yuki) 「口コミの発信者が意思決定に及ぼす影響」

川口 瑛子 (KAWAGUCHI Eiko)   「シャイな人は苦手な相手に対して受容的なつきあい方をするか」

黒田 智美 (KURODA Tomomi)   「言葉で説明する自信がない人ほどジェスチャーをするのか」

森本 菜月 (Morimoto Natsuki)   「他者との関係性と伝達手段によってほめ言葉による状態自尊心の変化はみられるのか」

大引 麻祐子 (OBIKI Mayuko)   「内向的な人でも発言量は事前準備によって増加するのか」

大槻 夏加 (OTSUKI Natsuka)   「関係段階とコミュニケーションスキルが友人関係の良好性に及ぼす影響」

寺川 香純 (TERAKAWA Kasumi)   「会話者双方の性別及び文末形式のジェンダーが印象形成に及ぼす影響」

齋藤 郁実 (SAITO Ikumi)     「だてマスクを使用すると話しやすくなるのか?」

進藤 百花 (SHINDO Momoka)   「関係の対立が見られるチームでも目的を共有していれば良いパフォーマンスは出来るのか」

宇野 芙孔 (UNO Fuku)   「ペット飼育がレジリエンスに及ぼす影響」

和田 尚子 (WADA Naoko)  「きょうだいの有無と出生順位が恋愛関係の排他性に及ぼす影響」

山縣 芽生 (YAMAGATA Mei)  「加害者による道徳的主張は第三者の評価を変容するのか」

119番通信指令員教育テキストが消防庁HPに掲載

コミュニケーションの心理学に関する有識者として参加していた、「通信指令専科教育導入プロジェクト」で作成したテキストが総務省消防庁のHPに掲載されました。これは、平成27年度消防防災科学技術推進制度の助成を受けたプロジェクトで、市民が119番通報をした際の通信指令員の教育プログラム開発を目的にしたものです。

「通信指令専科教育導入プロジェクト」事案・法令編テキスト

著書(分担)「エピソードでわかる社会心理学」出版

木村昌紀 (2017). 「同じ言葉なのに伝えたいことが違う?」「鏡を見ているかのように、伝えあう」「近づくほどに見なくなる?もっと近くで見たくなる?」 谷口淳一・相馬敏彦・金政祐司・西村太志(編著). エピソードでわかる社会心理学ー恋愛関係・友人関係から学ぶ― 北樹出版. pp.40-43, 44-45, 48-49.