神戸市消防局からのご依頼を受け、2025年12月15日(月)、神戸市役所危機管理センターにおいて、消防職員の方々を対象とした研修の講師を務めました。
本研修は、神戸市消防局警防部司令課の職員の皆さんを対象としたもので、「119番通報―緊急事態のコミュニケーションの心理学―」をテーマに実施されました。参加者は、神戸市内で実際に119番通報の対応にあたっている司令係員の方々です。
研修では、人と人とがやり取りを行う際の心理学の基本的枠組みをはじめ、急病や災害などの緊急事態において人がどのような心理状態におかれるのか、さらに119番通報の場面で市民と司令係員がどのようにコミュニケーションに取り組むことが重要であるのかについて、心理学の視点から最新の研究知見を交えて解説しました。
当日は、司令係員の皆さんが非常に熱心に受講され、研修中や研修後には現場での実践を踏まえた多くの質問や意見が寄せられました。緊急時の通報対応をより良いものにするうえで、心理学の知見が現場で活かされる可能性を改めて実感する機会となりました。
