「教育活動」カテゴリーアーカイブ

新メンバー11名の研究室配属

2024年度から新たなメンバー11名が本研究室に加わりました。これから一緒に楽しく学び、面白い研究ができたらと思います。よろしくお願いします。

大学院 前期課程

 岡松 初季 (OKAMATSU Hatsuki)

学部

 二見 優花 (FUTAMI Yuka)

 畑田 知里 (HATADA Chisato)

 勝原 唯菜 (KATSUHARA Yuina)

 葛木 杏吏 (KATSUKI Anri)

 宮本 梨央 (MIYAMOTO Rio)

 西野 琴子 (NISHINO Kotoko)

 大賀 悠未 (OGA Yumi)

 渡辺 爽楽 (WATANABE Sora)

 山本 瑚波留 (YAMAMOTO Koharu)

 山本 優萌 (YAMAMOTO Yume)

9名の研究室メンバーの卒業

2024年3月19日(火)9名の研究室メンバーが卒業しました。ユニークな研究に取り組み、頑張ってくれました。新天地でのそれぞれの活躍と健康を心から願っています。

丁ヶ阪 優奈 (CHOGASAKA Yuna)「日本語音声動画の再生速度と視聴回数が学習理解に及ぼす影響 ―オンデマンド授業でどのような視聴方法が効果的か―」

原 日向子 (HARA Hinako)「音楽ライブにおける心理的機能は何か」

橋本 歩佳 (HASHIMOTO Ayuka)「多面的協調性が主観的幸福感に及ぼす影響」

伊藤 望海 (ITO Nozomi)「共感の正確さと動機づけが友人関係の良好さに及ぼす影響」

松本 佳奈 (MATSUMOTO Kana)「自己志向的完全主義と社会的比較が主観的幸福感に及ぼす影響」

三島 彩葉 (MISHIMA Iroha)「店の種類と接客時の距離が店員に対する印象形成に及ぼす影響」

大塚 愛莉 (OTSUKA Airi)「香水が印象形成に及ぼす影響に男女差はあるのか ―親しみやすさの印象と対人魅力について―」

角穴 奈津子 (SUMIANA Natsuko)「女子大学生のラブスタイルと恋愛における消費行動の関連性」

角田 千晶 (SUMITA Chiaki)「相手の年齢と性別が女子大学生のアサーションに及ぼす影響」

神奈川県消防学校・通信指令員研修

2024年2月27日(火)、神奈川県消防学校からご依頼をいただき、研修講師を担当しました。
神奈川県では、音声による119番通報が困難な方が円滑に消防への通報を行える「Net119」を県内全域で導入されています。また、横浜市、川崎市、横須賀市・葉山町消防指令センター、藤沢市、小田原市の通信指令室では、動画の送受信が可能な「Live119」(映像通報システム)が導入されており、他の地域でも導入予定であったり、導入の検討がされています。
神奈川県消防学校では、2022年から119番通報を受信する通信指令員を対象にした特別教育を実施されています。今回が第3期になり、神奈川県下16消防本部・消防局の通信指令員の方25名が参加されました。この通信指令員研修は、通信指令員としての心構えや事例研究、図上訓練やシミュレーションなど多岐に渡る充実した内容になっています。
木村は「通信指令業務教育における心理学の導入」をテーマに、コミュニケーションの心理学や緊急時の心理、119番通報の心理学などについてお話し、最新の映像通報システム(Live119)を用いた模擬通報実験や映像通報システムや♯7119に関するオンライン調査の結果を踏まえて講義を行いました。参加者の通信指令員の皆様には熱心に受講いただき、貴重なご質問やご意見を多数いただきました。

第127回 近畿救急医学研究会 メディカルスタッフ部会 教育講演

2024年3月2日(土)、神戸国際会議場第127回 近畿救急医学研究会が開催されます。メディカルスタッフ部会で「救急医療におけるコミュニケーションはどうすれば上手くできるのか。~医師・看護師・メディカルスタッフ等のチーム医療の実現に向けて~」を実施します。その中で、基調講演「救急医療へのコミュニケーションの心理学の活用」を担当します。

【概要】救急医療の現場では、時間的制約がある中で、さまざまな専門の医療従事者が協同・連携し、患者の健康を守り、命を救う。救急医療におけるコミュニケーションは、患者と医療従事者の間はもちろん、医療従事者間でも行われる。患者の健康や命を左右する点で極めて重要であり、同時に困難さが伴う。困難さの理由として、コミュニケーション全般に関わる問題はもちろん、刻一刻と患者の容態が悪化しうる「緊急事態」、多くの人が関わり、協同・連携している「集団」状況、医療の高度化や専門分化に伴うチーム医療としての「多職種連携」などの要因が複合的に影響していることが考えられる。そのような中で、どのようにしてコミュニケーション・エラーやチーム・エラーを防止するか、チーム内でメンタルモデルをいかに共有するかが課題であろう。本講演では、救急医療のコミュニケーションの困難さを心理学の観点から紐解く。はじめに、コミュニケーションの心理学の基本的枠組をお話する。次に、緊急時の心理や集団の心理を解説する。講演後には、救急医療現場で尽力されている多様な専門職の医療従事者の皆様からお話をいただく予定である。コミュニケーションの心理学を救急医療に活用することで、また、現場のお話を参加者の皆様と共有することで、円滑な連携につながり、より多くの患者の健康や命を守ることができればと願う。

秋田県の通信指令・口頭指導研修会

秋田県主催、秋田県消防長会と秋田県メディカルコントロール協議会の後援で、令和5年度 通信指令・口頭指導研修会が秋田県庁の災害対策本部室で2024年1月23日(火)~25日(木)の3日間開催されました。この研修会は、119番通報を受信する通信指令員が救急要請に円滑に対応するためのコミュニケーション能力や、必要に応じた応急手当を助言するための専門的な医学的知識などの習得やスキルアップを目指すものです。秋田県では通信指令員の育成に早くから尽力されているとともに、住民に対する119番通報の周知活動もされています。例えば、秋田市消防本部では、火災や救急の場面で円滑に通報できるように市民を対象に119番通報のシミュレーション講座を行っています。

秋田県総務部総合防災課からご依頼いただき、2024年1月25日(木)に「通信指令コミュニケーションスキル」というタイトルで心理学の講義を担当しました。秋田県内で通信指令業務に関わる消防職員18名に参加いただきました。コミュニケーションの心理学の全般的なお話から、緊急時の心理、119番通報における通報者や通信指令員の心理、これまでの研究知見について解説しました。参加いただいた通信指令員の皆さまに大変熱心に受講いただきました。秋田県の住民と通信指令員の皆様が、緊急時に円滑にコミュニケーションを行い、被害を抑え、多くの命が救われることを願っています。

高知県消防長会「通信指令研修」担当

 2023年11月22日(水)に高知県消防長会からご依頼いただき、高知市東消防署で心理学の講演を行いました。今回の研修は、高知市消防局から企画いただき、高知県消防長会主催で実現しました。高知県内15消防本部から、119番通報を受信する通信指令員の消防職員35名に参加いただきました。
 高知県では、高知市と土佐市が2023年11月9日(木)から通信指令センターの共同運用を開始されています。県全体でも、緊急時に住民の声を最初に聴いて対応する通信指令員の育成に注力されています。
 今回の研修は「通信指令の心理学」をテーマにして、「コミュニケーションの心理学」「緊急時の心理学」「通報者と通報指令員の心理学的研究」の3部構成で行いました。大変熱心に受講いただき、体験課題にも積極的に取り組んでいただきました。
 今回の研修会が、緊急事態において高知県内の通信指令員と住民の皆様との円滑なコミュニケーションにつながり、大切な命や財産が守られることを願っています。

【高知・土佐消防指令センター パンフレット抜粋】

兵庫県消防学校「通信指令科」

兵庫県広域防災センターからご依頼いただき、2023年11月8日(水)に兵庫県消防学校で心理学の講義を行いました。

兵庫県消防学校では通信指令員のための特別教育「通信指令科」を2019年、2021年に実施されており、今回で3度目の担当となります。「通信指令と心理学」というテーマで、コミュニケーションの心理学や緊急時の心理を解説し、通報者の心理調査や、通信指令員の心理調査、事前知識が通報に及ぼす影響の実験研究、映像通報システムの効果検証実験、映像通報システムや救急安心センター事業(♯7119)の認知度調査などの知見を紹介しました。研修会には、兵庫県下で通信指令員として勤務する消防職員の方を中心に、滋賀県・京都府・和歌山県下で通信指令員として勤務する消防職員の方も合わせて45名の方が参加されていました。大変熱心に受講いただき、体験課題などにも取り組んでいただきました。今回の講義が、火災や救急などの緊急時において、通信指令員と住民の皆様との円滑なコミュニケーションにつながることを願っています。

愛媛県消防長会「119番口頭指導技術研修会」講演

愛媛県消防長会からご依頼いただき、2023年11月6日(月)に松山市保健所・消防合同庁舎で心理学の講演を行いました。

愛媛県消防長会では、119番通報を受信する通信指令員が通報者の方から適切に聴取する技術、必要に応じて応急手当を指示する口頭指導の技術を高めることを目的に「119番通報口頭指導技術研修会」を開催されています。また、松山市消防局では今年度4月から映像通報システムを試験的に導入されており、119番通報の際に活用されています。はじめに、松山市消防局の通信指令員の方による映像通報システムを使用した聴取や口頭指導の技術発表がありました。

その後、「通信指令の心理学」というテーマで講演を行いました。コミュニケーションの心理学や、緊急時の心理を解説した後、119番通報に関するこれまでの調査や実験の知見を紹介しました。その中で、昨年度実施した映像通報システムの研究をお話しました。

研修会には、愛媛県内の消防本部で通信指令員として勤務する職員を中心に35名の消防職員が参加されていました。熱心に受講いただき、貴重なご意見やご質問をいただきました。今回の研修会が、愛媛県内の通信指令員と住民の皆様との円滑なコミュニケーションにつながること、映像通報システムの更なる活用につながることを願っています。