第127回 近畿救急医学研究会 メディカルスタッフ部会 教育講演

2024年3月2日(土)、神戸国際会議場第127回 近畿救急医学研究会が開催されます。メディカルスタッフ部会で「救急医療におけるコミュニケーションはどうすれば上手くできるのか。~医師・看護師・メディカルスタッフ等のチーム医療の実現に向けて~」を実施します。その中で、基調講演「救急医療へのコミュニケーションの心理学の活用」を担当します。

【概要】救急医療の現場では、時間的制約がある中で、さまざまな専門の医療従事者が協同・連携し、患者の健康を守り、命を救う。救急医療におけるコミュニケーションは、患者と医療従事者の間はもちろん、医療従事者間でも行われる。患者の健康や命を左右する点で極めて重要であり、同時に困難さが伴う。困難さの理由として、コミュニケーション全般に関わる問題はもちろん、刻一刻と患者の容態が悪化しうる「緊急事態」、多くの人が関わり、協同・連携している「集団」状況、医療の高度化や専門分化に伴うチーム医療としての「多職種連携」などの要因が複合的に影響していることが考えられる。そのような中で、どのようにしてコミュニケーション・エラーやチーム・エラーを防止するか、チーム内でメンタルモデルをいかに共有するかが課題であろう。本講演では、救急医療のコミュニケーションの困難さを心理学の観点から紐解く。はじめに、コミュニケーションの心理学の基本的枠組をお話する。次に、緊急時の心理や集団の心理を解説する。講演後には、救急医療現場で尽力されている多様な専門職の医療従事者の皆様からお話をいただく予定である。コミュニケーションの心理学を救急医療に活用することで、また、現場のお話を参加者の皆様と共有することで、円滑な連携につながり、より多くの患者の健康や命を守ることができればと願う。